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環境省のロードマップ

この数週間、建築物理学(ドイツ語ではバウフィジックと言います)漬けの日々でしたが、PHJの第一回省エネ建築診断士試験が先日無事に終わり、気が付けば、2020年までの次世代省エネ基準の義務化が、環境省の中長期ロードマップ(試案)で触れられていました。ところが2020年とは、EU議会が全ての新築住宅のカーボンニュートラル化を達成しようとしている時期。日本でも次世代省エネ基準が5年後(私の希望としては2年以内)に義務化されることを今から告知すれば、住宅業界には準備のための時間が十分にあるはずです。一方で、現在の省エネ等級4をはるかに超えた性能の住宅を、自主的に提供している優秀な工務店の差別化を可能にするために、住宅の燃費(kWh)によるラベリング制度を早急に導入する必要があります。ですからこのラベリングの2012年までの義務化を盛り込んだ環境省のロードマップは大いに評価されるべきでしょう。Q値は住宅の居住性に関わる非常に重要な尺度でありますが、実はQ値だけでは住宅の省エネ性の比較は難しいのです。また達成率何%という評価方法は、その基準となる建物の性能がいずれ引き上げられると評価をやり直さなくてはならないという欠点があります。住宅の省エネ化のために、まず設備の性能を高めるという考え方がまだまだ圧倒的ですが、実際にはエネルギーの需要そのものを減らす家づくりをしていくことこそが重要であり、このノウハウを持った有資格者(EUではエネルギーコンサルタントなどと呼ばれる)を日本でも育成することが、ドイツ、アイルランドで実際に住宅のラべリングを行ってきた私に出来る貢献なのでは、と日々感じています。また、日本版エネルギーパスの評価ツールをより公正で、誰にでも使いやすいものとして作り上げて行きたい。小さい家を選択する住み手が不利にならないように、日本版住宅省エネラベルでは冷暖房、給湯、照明、換気等の家の運転に最低限必要なエネルギーを一世帯当たりの燃費として明確に示す事が重要です。それが住宅の資産価値を高め、人々の日々のくらしの質の向上に繋がる。住宅の真の省エネ化を通じて、途上国のこども達の幸せと、先進国のこども達の幸せを、同時に実現することを願うばかりです。

2010.04.24 | | コメント(0) | トラックバック(0) |  ひとりごと


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